さやの湯処の歴史
01 始まり
館内に足を踏み入れると、目の前に広がる枯山水の苔庭と食事処「柿天舎」のどこか懐かしい佇まい。
さやの湯処は、この庭と建物から始まりました。
この場所は、物づくりに情熱を傾けた一人の事業家の住まいでした。
戦後まもなくの昭和21年(1946年)、現在の食事処「柿天舎」の場所に邸宅がつくられ、その翌年に全国から銘石を集め配した庭園が完成しました。
それから50年もの間、人とともに年月を重ねてきた住まいだったのです。
- 当時のさやの湯処外観
- 当時の庭園
02 再生
1996年、隣接した会社の工場と事務所の移転に際し、この建物も庭も誰にも手入れされる事のない空き家となりました。
主のいない住まいはすっかり荒れ果て、 取り壊されるのを待つのみに思えました。
しかし、「この場所をどうにか残したい」この想いが強く、何年もの時間をかけ新しい別の姿を模索し続けました。
その中で、古家再生の建築家降幡廣信氏と、作庭家小口基實氏に巡り会い、 昭和の住まいだったこの空間は、
今現在の姿へと生まれ変わったのです。
それが「さやの湯処」です。
- 当時のさやの湯処外観
- 当時のさやの湯処外観
03 受け継がれた創業者の想い
昭和21年に建築し、亡くなるまでの24年間を過ごした住まいを再生したもので、
創業者の物づくりにかけた情熱を受け継いでいます。
- さやの湯処全景スケッチ
- 離れの湯「燈」スケッチ